Fraft Design Blog

英国留学中の記録や動画の裏話、旅の記録など。

2021年を振り返って ※病気の話もあります

2021年は、私にとって「変化」の大きな一年でした。

私は7月末に体調を崩しました。
仕事に行こうとしたところ、電車でめまい、動悸、手足の冷たさ(暑いのに寒いみたいな)に襲われて、貧血かな?と思いながらそのまま仕事を続けたけど立てなくて。
そんな状態からどんどん動けなくなってしまってしまいには、「熱中症」「脱水」「胃腸炎」「貧血」が重なってしまいました。
幸いコロナではなかったけれど、点滴2本うったり、大の大人がまともに立てないような状態になってしまいました。

それだけならまだ良かったのですが、
実家で療養という形で会社を休んでしまった一週間ちょっと。寝たきりながら自分をたくさん責めました。

「どうしてこんなことになってしまったのか」
「もっと栄養のあるものを食べなかったから」
「栄養失調だったのか?」
「ご飯は作ってたつもりが肉や魚を食べてなかった」
「次はもっとちゃんとしなきゃ」
「栄養を考えてしっかり作らなきゃ」

そう、強く思ったせいか、
回復して9月下旬に実家から一人暮らしの自宅へ帰った直後、私は食べ物が何も受け付けなくなりました。
一口食べても嗚咽がでて食べれない。

あの時は、「食べないとまた倒れてしまう」「食べなきゃ」というプレッシャーに押し潰されて、もう何も受け付けなくなってしまっていたんです。

そしてもともと体重もある方ではありません。健康診断ではいつも低体重。BMIも最低基準の18.5どころか、16代です。
なので当然食べなければ、めまいも増えるし、頭も働きません。
そしてフラフラと歩くのもやっと。

その状態で、会社には行ってたんですよね。かろうじて。

さすがにやばいと思って消化器内科にいったら「自律神経失調症」だと言われ、心療内科を紹介されました。
エッって思ったけれど、もう藁にもすがる気持ちで電話して予約を無理やりとってもらって。
現在も通ってます。でも今は結構元気なので漢方薬をだしてもらうぐらいだけれど。

一人暮らしに戻ってから、食べれない事の他に、初めて「寂しい」って気持ちがでたんですよね。
今まで一人が好きだったのに。体調崩して実家に帰って、「人がいる事の安心感」に気付いちゃったからでしょうね。
当然一人暮らしに戻ったときの食べれない以外に「また体調崩したらどうしよう」「倒れたらどうしよう」「すぐにきてもらえない距離」という不安もありました。

結局私は、自律神経失調症と、不安障害の併発でした。

自分が不安と思っていなくても、電車にのるだけで血の気が引くし、手先が氷るように冷たくなって、動悸が起こってもうパニック。
あの感覚って本当に嫌です。辛いし苦しいし、死ぬんじゃないかと思ってしまう。

コロナのワクチン接種1回目の時も、打った直後、すでに症状はあって、吐き気も動悸も血の気が引く感じもあったので横にならせてもらったんですが、迷走神経反射でした。
もうそれも「副反応ひどかったらどうしよう」「ここから実家まで無事に帰る前に具合悪くなってきたらどうしよう」という不安にやられたためですね。

気持ちの問題と思っても症状が本当にでるのでどうしようもないんです。
実際本当に辛かったのは、実家からもどった一週間ぐらいだったけど、あの一週間は人生で一番辛かった一週間でした。
夜も眠れないし、朝起きてもなんのやる気も起きないし、食事は受付ないし、ソファに転がって無の時間をすごすだけ。
一人でいればいるほど悪い事ばかり考えてしまって、負のスパイラル。
このままじゃ生きていても仕方ないなとまで本気で思いました。

うつの入り口までいたと思います。
うつで自殺する人って多いけど、ああ、こうなったらそう考えても仕方ないなと納得しました。

私は一週間後に実家にもう一度戻りました。
本当は一週間で戻るなんてそんな情けないことしたくなかったし、体調崩したけど、結果また一人暮らしできたっていう期間を作りたかったのにと思ってました。でも、もう食べる事も寝ることもできずに限界だったんです。

実家に戻ったところで、なんになるんだと思ったんですが、戻ってみたらびっくり。
お腹が空いて母がつくってくれた料理を完食できたんです。
一週間、ウィダーかヨーグルトしか受け付けなかったのが、ですよ。こりゃあもういよいよ精神的な問題だなと実感しまして。

さらに母が「もう引っ越してこっちにもどってきちゃいなよ」と言ってくれたわけです。いろいろと気持ちが揺らぐ事はあったけれど、4月に控えている「留学」があったため、私もこのままじゃ行けないと思ってその言葉に甘えました。
久しぶりに、親の前で思いっきり泣きました。

そして実家で生活しながら、10月に正式に引っ越して荷物も全部実家へ。
心療内科鍼灸治療に通いながら現在に至るという感じです。

私の不安障害は、原因は「自分」にありました。
会社でのストレスがあったわけでも、対人関係でもなく、自分自身の考え方にあったのです。

今までこの考え方で生きてきたのだから、簡単に変えることなんてできず、今も考え方を変える努力をしています。

完璧主義で真面目なんですよねぇ。自分で言うのもなんだけど。
そして自分への評価が厳しい。というより、「できた」ことより「できなかった」ことがものすごく重いんです。
「できた」ことは「当たり前」になって、「できなかった」ことを責めてしまう、悔いてしまう。
そのせいで発散されないストレスが積りに積もって症状として出てきてしまった感じ。

でも不安障害って脳のバグって理解したので、落ち着かせたり、自分なりの対処法を用意したので、もうだいぶ大丈夫です。
空腹が怖くて怖くて常に何か食べ物をもっていないといけなかったけれど、最近はお腹が空いた状態でも動けるようになりました。

細かく書いたらキリがないけれど、
この体調の変化、とってもとっても辛かったし、本当に苦しかったけれど、得たものもたくさんありました。

ひとつは気持ちに寄り添えるようになったこと。
今まではうつとかって「気持ちが弱い」と思っていたんです。決め付けていた。だからそういう人が近くにいても、前向きに考えればいいじゃないと思っていた。
けれど、実際なってみて、そんなことは「本当に無理」なんですよ。
だってもう目の前は壁で、何の希望もないように見えてしまう。まず当たり前にできてたことができないんです。前向きに考える余裕なんてあるはずがない。
その人にはその人の事情があって、やる気がでなくて「何もしてない」ように見えても一生懸命病気と闘ってるんだと思ったら、「気持ちが弱い」わけないじゃないかと。

そしてもう一つは、何事もなく普通に生活ができてるだけで幸せなんだと改めて気付きました。
刺激がないと「何もしてない日」に認定されてしまってた私の人生。家事をして仕事に行ってご飯食べて風呂入って寝る。それだけだと「当たり前」で「今日何もしなかった日」になってしまっていたんです。仕事もして生活もしていたのにですよ?
例えば自分の趣味の続きを進めるとか、買い物に行くとか、プラスαしないと「今日何もしなかった」って日になってた。
でも全然そんなことないってわかりました。

当たり前に食べてたご飯が、まったく食べられなくなった。
何時間でも眠れるととっていた「睡眠」が数時間おきに起きてしまって眠れなくなった。
もうこれだけで「当たり前」の生活なんておくれてない。お腹が空いているのに何も受付なくて食べられなかったあの期間、布団に入るのに何度も何度も目が覚めて頭が働かないあの期間、本当に本当に辛かった。
だからこそ、普通に生活できるだけで素晴らしいんだなと。

あと最後に、私は本当に優しい人たちに囲まれているなと実感しました。
私がこうなって、家族はもちろん、友人も職場の人もSNSの繋がってる友達も、病院の先生も、鍼の先生も、母の職場の人までも、本当にいろんな人が心配してくれました。

そして誰一人として「そんなの気のもちようだ」なんて言わなかった。私が話した時、ちゃんとみんな理解してくれました。
それだけでどれだけ救われたか。
私も自分がこうなるなんて思ってなかったけど、不安障害のせいで、「空腹が怖い」「人混みにいれない」「人と食事ができない」などいろいろな場面で申し訳ないと思うことが多かったんですが、事情をちゃんと理解してくれて、協力してくれました。
本当にありがとうございます。

4月に出発を決めたイギリス留学。
あんなに「早く行きたい」と言っていたのに、ここ最近まで「不安」の方が大きくていくのすら渋ってました。
周りに「イギリスもう少しでしょ?楽しみだね」と言われるたびに、本当に行けるのかな、、、向こうで不安障害がでたらどうしようと不安でいっぱいでした。

でも!!
本当に今月ぐらいからかな、趣味も少しずつやる気がでてきて、イギリスも楽しみになってきました!
向こうでやりたいこと、たくさんでてきました。

私にとって今年は、体調にほとんどもってかれて何もできなかったと思ってしまっていたけれど、振り返れば他にもいろんなことがありました。

まず仕事では、今年からさらに昇進したこと!
後輩も入ってきて、教えるという仕事が増えたり、教える側としていろいろ考えたりと学ぶことが多かったです。

5月にはデザインフェスタに友達と一緒に出展しました!ペーパーフラワーのワークショプをして、たくさんの人に参加してもらえて嬉しかった!

そして6月には同人のイベントにも久々にでました。

それから個人Youtubeを始めたのも今年です!!!
31本の動画をアップしました!ゲーム実況だったり実写動画だったり。
動画を作る技術を学んだのも今年で、仕事にも活かせました。

なんだ、私、スキルアップもちゃんとしてた!
体調崩して休んでただけじゃなかった。
そう思えただけでも振り返って良かったし、今年一年生きてて良かったです。

来年は挑戦の年。
もっと良い一年になるように、自分のペースで頑張ります。

今年もたくさんお世話になりました。
良いお年をお迎えください。